よくあるご質問

オーガニックの農産物について、皆さまからよくいただくご質問をFAQ方式でご紹介します。

  • 今回のようにいろんな種類の農薬を摂取していると、体にどのような影響が出ることが懸念されますか?

    農薬の1日許容摂取量(ADI)が政府により定められていますが、複数の種類の農薬を摂取しているという点で、農薬の複合的影響や長期的な影響はほとんど検証されていません。一般的に、混合物の毒性は、個別の物質自体からは予測不能で、場合によってはさらに高い毒性を持つこともあると言われています。そのため、有害化学物質へ体がさらされることを減らし、できる限り避けることは有益です。(詳しくはレポート『農薬と健康』をご覧ください)

  • 子どもは農薬の影響を受けやすいのでしょうか。

    胎児や乳幼児は、体の器官が成長している最中なので、有害化学物質の影響を非常に受けやすいと言われています。妊娠中の女性や乳幼児は特にリスクが高いといえます。

  • 一部減っていない農薬もあるのはなぜですか?

    今回の調査結果では、あまり減らなかったり、元々検出されなかった農薬もあります。農薬の使用状況、残留濃度の違い、個人の食品摂取量や、生活環境など様々な理由が考えられますが、理由を特定することは容易ではありません。農薬には、食品摂取だけでなく、住宅内の殺虫剤噴霧や農作業などの生活環境でさらされることもありえます。

  • オーガニック食品にどう切り替えたのかおしえてください。

    オーガニック食品をとる10日間、各家族は毎日の食材(米、パン、野菜、畜産物、おやつ、飲料、調味料など)を全てオーガニック食品に切り替えました。オーガニック食品は、有機JAS認証、また海外の有機認証(EUと米国)を取得したものを国内の自然食品店などから購入しました。一部、1980年代の終わりから完全無農薬栽培を行う農家からの野菜・果物も提供しました。

  • やっぱり、オーガニックをおすすめしますか?

    今回の調査の結果では、食生活をオーガニック食品に変えることは、農薬にさらされる機会を減らすという点で、有益だということがわかりました。また、オーガニック農産物を積極的に購買することは、環境に優しい有機農業や自然農法など生態系農業を応援することにもつながります。

  • 日本の食品の農薬残留基準はゆるいのですか?

    作物や農薬の種類によって残留農薬基準値は異なります。例えば日本のネオニコチノイド系農薬(クロチアニジン)の基準値は、ヨーロッパと比較しても数十倍から数千倍高く、きゅうりは100倍(日本:2ppm,、EU:0.02ppm)、茶葉は71倍(日本:50ppm,、EU:0.7ppm)、ほうれん草では日本は40ppmと、ヨーロッパでは幼児が40g食べるだけで急性中毒を起こす恐れがあるとされるレベルです。ヨーロッパなど食の安全基準の厳しい地域には、日本の基準で生産された農産物やその加工品が輸出できなかったケースもあります。

  • グラフはどうやって計算したのですか?

    グラフはオーガニック期間直前と直後の結果を比較しています。子どもと大人で、それぞれ農薬・代謝物の系統ごとに中央値を算出しました。レポートを含め、個人ごとの結果は公開していません。

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