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vol.30 2021,autumn for Supporters Newsletter

グリーンピース
ニュースレター
2021年・秋号

止まらない森林火災の
拡大が奪うもの

止まらない森林火災の拡大が奪うもの

ブラジル・アクレ州、2019年に発生した森林火災の影響を受けたフニクイン族の一人。
フニクイン族は森林の再生と彼らの文化を守っていくことを決定している。

気候危機の結果であり
原因にもなりつつある森林火災

ブラジル北部パラ州の森林火災の焼け跡。2020年撮影。

加速度的に増大する森林火災 この夏、世界中で森が燃えています。
7月以降だけでも、フィンランド、ロシア、フランス、アルジェリア、イタリア、ギリシャ、トルコ、レバノン、そしてアメリカ国内ではコロラド州・カリフォルニア州・オレゴン州など80カ所以上で、大規模な森林火災が発生しています。

EUのコペルニクス大気監視サービスによれば、今年7月の森林と草原の火災による炭素排出量は全世界合計で3億4300万トン。観測を始めた2003年以降最大値を記録しました。

空気中の二酸化炭素を吸収し、地球の気温を保つ役割を担ってきた森が、いまや、逆に気候変動に悪影響を及ぼしかねないほどの壊滅状態に瀕しているのです。

こうした大規模な森林火災の原因は、気候変動による熱波や干ばつです。これに加えて、乱開発のための人為的な火災も猛威をふるっています。
開発された農場で生産されるのは、安価な食肉や乳製品、家畜を育てるための飼料、そしてシャンプーや歯磨き粉、カレーやチョコレートやアイスクリームやポテトチップスといった、誰にとっても身近な消費材や加工食品の原材料になるパーム油。
わたしたちが毎日のように手にする製品のために、森が失われ、気候変動が追い討ちをかけているのです。

止まらない森林火災の拡大が奪うもの 現在、16億人の人が森の中もしくは森から5キロ圏内で暮らしています。その中には、森で住まいを建てる資材を調達し、食べ物を集め、身に着けるものや手工芸品をつくり、天然の薬で怪我や病気を癒すといった自給自足生活を続けてきた先住民もいます。
彼らにとって森林破壊は、世代をこえて受け継いできた歴史や文化や信仰といったアイデンティティさえ一方的に奪われる災厄です。

森林破壊はただ森を燃やしたり伐採するだけでは済まされません。そこで行われる資源採掘や工業型農業によって生物多様性が損なわれ、土壌や水が汚染されます。

左上:インドネシアは農園開発を目的とした人為的な火災が多発し、オランウータンが絶滅の危機に陥っている。
   インドネシア・カリマンタン島、2019年撮影。
右上:アメリカ・カリフォルニア州南部の森林火災。2020年撮影。
左下:ブラジル、違法鉱山開発者に破壊されたヤノマミ族の居住地。今年5月、最高裁が政府に先住民の保護を命じた。
右下:ブラジル中西部パンタナルのジャガー。2020年の火災でパンタナルの20%以上が焼失した。

先住民とグリーンピースの関わり ブラジル、アマゾン川の支流・タパジョス川に巨大ダム建設計画が持ち上がったのは半世紀ほど前のこと。計画通りにダムが建設されてしまうと、流域で水没する森は大量のメタンガス(CO2の25倍の温室効果がある)を発生させ、豊かな生態系が破壊されます。
この地域には、先住民・ムンドゥルク族の居住地が含まれていました。

ムンドゥルク族の人々とグリーンピースは連携して国際社会に事態を発信、ダム建設計画の中止を求めてブラジル政府へのはたらきかけを呼びかけました。
世界中から集めたオンライン署名は120万筆にも達し、2016年、ブラジル政府は建設計画の中止を決定。

グリーンピースと先住民の関わりはいまも続いています。
新型コロナウイルスの感染拡大が始まった2020年、グリーンピースは他の市民団体と協力して「緊急の翼」というプロジェクトを立ち上げ、アマゾンの先住民の居住地に医師や医療専門家を同行し、マスクや消毒用アルコール、手袋、酸素ボンベ、検査キットといった医療資材や食料を届けました。

いま、わたしたちにできること それは、一刻も早く気候変動をくいとめることで、森林火災を含め、異常気象による自然災害の増加を抑え、環境破壊につながる乱開発をやめさせることです。
グリーンピースは、地域の人たちとつながっていっしょに活動するための「ゼロエミッションを実現する会」をたちあげました。
次の世代に、わたしたち自身が残したい未来を手渡すために、今日できることから、やってみませんか。

異常気象だけではない
気候変動がもたらす災害

静岡県熱海市の土石流現場。2021年7月撮影。

静岡県熱海市の土石流現場。2021年7月撮影。

強い長雨が引き起こした熱海の土石流 九州を襲った豪雨から1年。今年も静岡県熱海市で大規模な土石流の原因となった豪雨をはじめ、全国各地で災害級の豪雨が多発しています。
世界各地で、異常気象が「異常」でなくなりつつある中、スーパーコンピューターによる分析で、地球温暖化と豪雨の増加との関係も、より明確になってきました。

1カ月の平均降水量を上回る豪雨 熱海市伊豆山地区での土石流災害を受け、グリーンピースは土石流現場に最も近い網代のアメダス観測所の1940年から2021年までの最新の降水量データを調査。7月1日から3日にかけての熱海の降水量は411.5ミリに達し、7月1カ月分の平均値総雨量を上回るものでした。
今回は短期間の集中豪雨というより、それなりの強さの雨が長時間降り続けたことで地盤が少しずつ緩み、土石流を引き起こしたのです。

地盤が緩んだ状態では、少しの雨でも、弱くなった斜面が突然崩れ落ち、今回のような土砂災害につながることがあります。

なぜ地球温暖化で豪雨が増える? 日本の夏の気候は亜熱帯高気圧に大きく影響されます。
亜熱帯高気圧の一つである太平洋高気圧が気候変動によって勢力を拡大し、異常気象の被害を甚大化させていることが近年報道されています。
空気中の水分量は気温によって変化し、暖かい空気は大量の水蒸気を運ぶことができるため、地球温暖化の影響で降水量も増加すると考えられています。
気象庁は、豪雨が増加しているのは気温上昇に伴って大気中の水蒸気量が増加するためであるとしています。
気温が1度上がるごとに、大気が保持できる水蒸気は約7%増加します。海水温の上昇も海水を蒸発させるので、海面から莫大な量の水蒸気が空気中に分散し、雲をつくり、雨となります。

スーパーコンピューターの分析で温暖化との因果関係はより明確に 近年スーパーコンピューターの発展が後押しし、温暖化が起こっている場合と起こっていない場合の、様々な気象現象をシミュレーションできるようになりました。
気象庁のスーパーコンピューターによるシミュレーションでは、積極的な温暖化対策をとらなかった場合、ほぼすべての地域・季節において1日の降水量が200ミリ以上という大雨や、1時間当たり50ミリ以上の短時間の強い雨の頻度が増え、全国平均で20世紀末の2倍以上になるという結果が出ています。
つまり、温暖化が進めば大雨の強度・頻度はさらに増加し、今後更なる大雨リスクの増加が懸念されます。

全国で600万人以上の人々にせまる浸水・冠水リスク 温暖化と並行して、海面上昇も今までにないペースで加速しています。
すでに日本沿岸の平均海面水位は、30年前よりも8.7cm上がっています。このままでは、2030年の東日本ではスカイツリー・東京ディズニーシー・新潟や茨城の稲作地域・主要空港などが、西日本では、名古屋や神戸などの大都市圏・関西国際空港・阪神甲子園球場・原爆ドームなどが浸水・冠水することが予測されています。
暮らしや経済への影響は避けられません。

台風時などの高潮や高波による冠水や洪水の被害はすでに起きていますが、わずか数十センチでも海面上昇が進むと、そのリスクはさらに高まります。
その結果、2030年には、日本の総人口の5%にもなる全国で600万人以上の方々の住む家や田畑が、水に浸かるなどの影響を受ける可能性があります。

各国が進める気候変動対策が実現しても、2100年には地球の平均気温が産業革命前と比べて5度以上、上昇してしまうと予測する複数の研究も発表されています。グリーンランドや南極大陸の氷がさらに融けて海に流れたり、海水が温められて体積がさらに膨張したりすれば、2100年までに海面は2.5m上昇することが見込まれています。8月9日に公表された気候変動政策の意思決定に影響を与えるIPCCの最新報告書でも、「たとえ1.5度の気温上昇に抑えられたとしても、海面は長期的には2、3メートルは上昇する」と警告しています。これは氷床などが融解や崩壊によって失われるということが温暖化による不可逆的な影響だからです。

次の世代が安心して住み続けられる未来を残すためには、個人でできる暮らしのなかの気候アクションを続けつつ、自治体や国への働きかけもとても重要です。

4月に決まった海洋放出。
放射能汚染水のその後

4月に決まった海洋放出。放射能汚染水のその後

原発事故は人権侵害 東京電力福島第一原発では毎日、1日平均140トン(2020年時点)の汚染水が発生しています。これを多核種除去設備(ALPS)を使って放射性物質を分離させた水を東電や政府は「処理水」と呼んでいますが、この「処理水」にはALPSで除去できないトリチウムや炭素14、除去することになっているストロンチウム90、ヨウ素129、ルテニウム106、テクネチウム99などが基準値を超えて残留しています。

そもそも原発事故は人権侵害です。その上に、意図的にさらなる汚染を引き起こそうとしているのです。

理解も合意もない「合意形成」 6月26日に福島県いわき市で「これ以上海を汚すな!市民会議」主催の「廃炉・汚染水説明・意見交換会」が催され、政府側からは経済産業省資源エネルギー庁原子力発電所事故収束対応室長 奥田修司氏が出席しました。
福島の方々を含めグリーンピースや市民団体が出席、オンライン会議サービスを通じて世界各地の人々が見守る中で、意見交換や質疑応答が行われました。

これまで、政府と東電は汚染水に関して「関係者の理解なしに、いかなる処分も行わない」と住民に説明していました。皆さんにとって、今回の決定はその「約束」を反故にされたことになります。
この指摘に奥田氏は、約束を反故にしたつもりはない、理解を得る活動をこれからも続けていく、と回答。
廃炉のためにデブリを建屋内から取り出す遠隔操作装置のメンテナンスや補修や訓練に使用する施設、取り出したデブリを保管する施設が原発敷地内に必要で、いまある汚染水タンクを撤去してスペースをつくらなくてはならないから、海洋放出を決めたといいます。

取り出したデブリは数百年にわたって安定的に管理するとしていますが、具体的な方法は決められていません。
「デブリは880トンあるんです。そんなの何年かかるんですか。『皆さんの理解と合意を得る』っていうけど、理解といっても押しつけではないか」
そう叫んだ出席者の声は、とても悲しそうでした。

なんとしても海洋放出をくいとめたい 政府の方針は決まりましたが、放出までの準備に2年はかかります。
グリーンピースはこれからも、海洋放出をくいとめるための活動を続けていきます。実現可能な代替案はグリーンピースも提示しています。
いまを生きる私たちには、何千年も環境を破壊し続ける放射性物質の汚染から、次の世代をまもる責任があるのです。

長野県が二酸化炭素排出量を2030年までに
60%削減を発表

気候変動への積極的な対策を求めてパレードする若者たち。2019年撮影。

市民のはたらきかけが届いた 気候緊急事態宣言も発令している長野県が、日本政府より野心的な、CO2を2013年度から60%削減するという目標を発表しました。

「案」の段階では県の削減目標は48%でした。数値が引き上げられた背景には、地域ごとに気候変動対策を促す「ゼロエミッションを実現する会」などの市民のはたらきかけがあったのです。

勉強会で見えてきた目標引き上げの可能性 「ゼロエミッションを実現する会」は長野県の「ゼロカーボン戦略案」を詳しく読んで話しあうために、「長野県のゼロカーボン戦略案を読み解く会」を開催。そこで参加者が「2030年までに、再生可能エネルギーによる電気自給率82%を掲げているのに、電力由来のCO2が大きく減少していない」という点を指摘しました。

メンバーは県に目標設定の考え方を詳細に確認、その結果、県の削減見込みは過小評価で、68.5%削減まで引き上げられそうだということが見えてきたのです。

さらにメンバーは県の環境政策課や、地球温暖化対策専門委員会の委員に連絡をとり、意見交換を行いました。

長野県史上最多のパブリックコメント さらに、4月1日から募集されていたパブリックコメントへの提出を幅広く要請、県史上最多の180ものコメントが寄せられました。グリーンピースやその他の市民団体やボランティアが、SNSやそれぞれのネットワークを通じて、県知事に応援のメールを送るアクションも呼びかけました。

長野県の地球温暖化対策専門委員会では環境部長が「目標値引き上げを求めるパブコメが多く、思い切った見直しに踏み切った」と、部長・課長からは「たくさんの、また、熱心なコメントをいただいて…」という言及が何度もありました。

「ゼロエミッションを実現する会」では、さらなる高みを目指して68.5%目標を提言しています。

気候危機回避へ動こう、今すぐ お住まいの自治体の気候変動対策の強化に取り組んでみませんか?
「ゼロエミッションを実現する会」には、たくさんの仲間がいます。皆さまのご参加をお待ちしています。

設立50年:
グリーンピース誕生の物語

グリーンピース初のプロジェクトサポーターが集まったコンサート 1970年、10月16日、午後8時。
日も暮れ暗くなったカナダ・バンクーバーの街で一番大きなコロシアムに集まった人々には、希望とアドレナリンがみなぎっていた。
当時14歳だった私は兄と母と共に最前列に座り、その時を待っていた。
ステージに立った父、アービング・ストウはこれまで以上に大きく、偉大に見えた。
「世界を平和に導く旅に出る一員になるのだ」コロシアムに父の声が響いた。
「今日ここに集まった皆さんは、グリーンピース初のプロジェクトのサポーターだ。アムチトカ島(アラスカ州南西沖アリューシャン列島のラット諸島に属する島)に船を送り、核実験を阻止しよう。アムチトカ島だけじゃない、世界中から!」
歓声が沸きあがった。

始まりは1969年、夏の終わり 反ベトナム戦争運動、女性人権問題、核実験、同性愛者の人権問題、60年代も終わりに近づき、革命の時代だった。ガンディー、ローザ・パーク、マーティン・ルーサー・キングにインスパイアされた両親もそんな活動家の一部だった。
核実験で死んだラッコがアムチトカ島に流れ着いてるという悲しい話を耳にしたとき、父が行動を起こした。
「爆弾をやめさせろ!」と、アメリカ大使館の前で署名活動を行った。

1969年10月1日、父とジャーナリストのボブ・ハンターは6,000人の同志の先頭に立ち、アメリカ政府に実験を止めるように国境で訴えた。しかし残念ながらその24時間後、アメリカ政府は1.2メガトンもある核爆弾をアムチトカ島で爆発させた。
それだけではない。アメリカ政府は2年後に広島に落された原爆の400倍の威力を持つ爆弾をテストする計画まで発動させたのだ。

父は有能な活動家を集め、策を練った。メンバーの一人がこう言った。
「船を出せばいいじゃないか」
お金もないし船もない、船を操縦できる人もいない。
「ロックコンサートを開く」父がそんなことを口にしたのはちょうどその時だった。
誰もが成功を疑ったが、父はアーティストに協力を依頼し、事情を知ったジョニ・ミッチェル、ジェームス・テイラーら多くの人が参加を決意した。チケットは3ドル、ポスターは自腹で作った。

徐々に活動は広がり、メディアを巻き込みコンサート、そしてアムチトカ島を守る反核実験運動は急速に現実味を帯びてきた。コンサートの収益は約18,000ドル。
船を1隻チャーターできる金額だった。

1971年9月15日 グリーンピース号はアムチトカ島に向けて出航 しかし9月30日、出航から僅か15日後、アムチトカ島を目前にし、グリーンピース号はアメリカの沿岸警備隊により活動を阻止された。それでも2年間もの準備期間を経て父はエッジウォーターフォーチュン号をチャーターし、荒れる海の中アムチトカ島を目指した。1971年11月6日、賛成4、反対3の僅かな差で核実験実施が決定されると、同日の午後ニクソン大統領は、アムチトカ島で核爆弾を爆発させた。
エッジウォーターフォーチュン号は間に合わなかった。
彼らの行動は無意味だったのだろうか。

1972年、グリーンピース号とエッジウォーターフォーチュン号が帰航して3カ月後、アメリカ原子力委員会は「政治的、そして他の理由のため核実験を中止する」と発表した。
「他の理由」とは言うまでもなく、彼らの起こした行動と、多くの人の願いがアメリカ政府に届いたということだろう。

バーバラ・ストウ 2009年バンクーバーにて

50年間の歩み(抜粋)

  1. 1971年

    グリーンピース最初の抗議行動の後、アメリカはアムチトカ島の核実験場を閉鎖。

  2. 1985年

    フランスの情報機関である対外治安総局によってグリーンピースの活動船・虹の戦士号が爆破され沈没、フォトグラファーが亡くなった。2ヶ月後にフランス政府が関与を認め、国防相が引責辞任。

  3. 1991年

    「環境保護に関する南極条約議定書」が採択。

  4. 1992年

    虹の戦士号が実験水域を訪れたことを受けて、フランスはモルロア環礁での核実験を中止。

  5. 1993年

    ロシアが放射性廃棄物を日本海で海洋投棄している現場をグリーンピースが暴露。
    ロンドン条約締結国会議で海洋投棄全面禁止を決議。

  6. 1996年

    核実験全面禁止条約が国連総会で採択。

  7. 1996年

    フロン・代替フロンを使わない冷蔵庫、グリーンフリーズを1992年にドイツで開発、国連オゾン層保護賞を受賞。

  8. 2003年

    日本玩具協会が安全基準改正を果たし、日本の市場から塩化ビニル玩具をなくすことに成功。

  9. 2006年

    マクドナルド社が、アマゾンの熱帯雨林を伐採して栽培した大豆で飼育された鶏肉の使用を中止。

  1. 2007年

    アップル社が有害物質BFRs(臭素化難燃剤)とPVC(ポリ塩化ビニル)の使用廃止を発表。

  2. 2010年

    ネスレグループがインドネシアの森林破壊由来のパーム油の使用を中止。

  3. 2011年

    東京電力福島第一原発事故をうけ、その影響の調査活動がスタート。

  4. 2011年

    アディダスが2020年までに有害化学物質の排出ゼロに合意。2018年までに世界のアパレル製品総生産量のおよそ15%を占める80社が合意した。

  5. 2011年

    フェイスブック社が自然エネルギー利用を推進することに合意。

  6. 2013年

    北極海で行われている石油採掘事業に抗議に向かったグリーンピースの活動船アークティック・サンライズ号がロシア当局に拿捕され、乗組員28人が2ヶ月間勾留された。2019年、ロシア政府がオランダ政府に対し約3.3億円を賠償することで和解。

  7. 2015年

    ロイヤル・ダッチ・シェル社が、アラスカ沖の北極海域での石油・ガス探査を停止することを発表。

  8. 2017年

    ツナ缶世界最大手タイ・ユニオンが漁業環境の改善を合意

  9. 2018年

    世界最大のパーム油企業ウィルマーが森林破壊撲滅を約束。

設立50周年を記念する限定ピンバッジができました。
抽選で200名さまにプレゼントします。
応募方法はAnnouncement欄をご覧ください。

9月11~17日は、遺贈寄付ウィークです!

遺贈寄付ウィークを知っていますか? まだまだ日本では知っている人の少ない、遺贈寄付ウィーク。これは、国際遺贈寄付デーである9月13日前後に、さまざまなイベントを開催し、遺贈寄付について広くたくさんの人に知っていただこうという期間です。
英語ではレガシー・ギビング・ウィーク(Legacy Giving Week)と言われ、さまざまな国でたくさんのイベントが開催されます。日本でも「遺贈寄付ウィーク2021」として、いろいろな企画が目白押しです。

グリーンピース・ジャパンは、昨年に続き、レガシーギフト協会主催のレガシー・ギビング・ウィークに参加します。
9月18日に開催される「みどりの遺言」によるセミナーでは、グリーンピースの活動も紹介されます。
「みどりの遺言」は、環境問題に関心のある弁護士による団体。遺贈先として信頼のおける団体を推薦しており、グリーンピース・ジャパンもその中のひとつです。

そもそも遺贈寄付って? 遺贈寄付とは、遺言書を作成して、財産の一部(もしくは全部)を団体や個人に寄付することです。お金持ちがすることと思われがちですが、少額でも可能です。残った財産の◯%を寄付する、といった形にすることもできますし、中には不動産や有価証券などを寄付されるケースもあります(不動産や現物は受け付けが難しいものもあるため、事前にご相談ください)。特に海外では一般的で、グリーンピースの海外オフィスでは寄付収入の10%を遺贈寄付が占めるところもあり、環境保護活動に重要な役割を果たしています。

レガシー・ギビング・ウィークについて初めて耳にした人は意外に感じられるかもしれませんが、自分の築いてきた財産を、あとに続く世代のために活用してほしいと考える人は、決して珍しくありません。グリーンピースをはじめ、さまざまな団体がそのお気持ちとご寄付を受け取り、大切に活用しています。
グリーンピースに遺贈することは、子どもや孫たちに、美しい自然環境を相続するようなもの。もっと遺贈寄付について知りたい方は、9月18日のみどりの遺言のセミナーに参加してみてください。

また、ご希望の方には、グリーンピース・ジャパンの遺贈寄付に関する資料をお送りいたします。9月末までに資料をご請求の上、遺贈寄付についてご検討くださると回答くださった方には、グリーンピース・ジャパンオリジナル「エンディングノート」をプレゼント!ぜひこの機会に遺贈寄付について知り、大切な財産を環境保護にお役立てください。

世界のグリーンピースのニュースをお届け! Greenpeace Global News

IPCC 報告書からの
「希望」のメッセージ
地球温暖化を抑えるために今できること

南極のアデリーペンギン。

南極のアデリーペンギン。

絶望して歩みを止めるのではなく、今日から学び、行動を 2021年8月9日、IPCCが第6次評価報告書の第1作業部会報告書を発表し、温暖化に伴う将来的なリスク評価などを明らかにしました。
報告書では、人間の活動が地球を温暖化させていることは「疑いの余地がない」とはじめて断定され、国連のグテーレス事務総長は「人類に対する緊急警報」だと訴えています。
しかし決して絶望的ではない。世界の平均気温の上昇を1.5℃に抑えることは物理的には実現可能です。

IPCCとは? IPCCとは国連の「気候変動に関する政府間パネル」のことで、195の加盟国政府と数千人の第一線の科学者・専門家から構成されています。IPCCは人為的な気候変動のリスク、その潜在的な影響と緩和方策について、客観性・中立性を保ち、各国の政策決定に干渉することなく、専門的な立場から各国政府に提供する研究報告書の発行を行っています。
グリーンピースはIPCCの公式オブザーバーであり、レビューに参加する権利を有しています。

いまの二酸化炭素削減目標では間に合わない 現在、人類の活動によって大気中に排出されている二酸化炭素の量は年間約400億トン。
2分の1(50%)または3分の2(67%)の確率で地球温暖化を産業革命以前の水準から1.5℃に抑えるためには、2020年代初頭からの排出できる残りのCO2は4000億トン~5000億トン(CO2換算)。
脱炭素化政策を積極的に進めなければ炭素排出量が超過し、想定より早くより高く気温が上昇し続けることになります。

グリーンピースは、2021年10月31日から開催されるCOP26(国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)までに、気温上昇を1.5℃に抑える目標を達成できる削減目標と削減計画を設定するよう各国政府に提言します。
IPCCの世界の第一線の科学者がまだ間に合うと言っているということを、周りの方にも伝えてください。仲間の輪を広げ、誰もが安全に、健康に生きられる未来へ、今日行動を始めましょう。

Greenpeace Japan officeより

Announcement

グリーンピース設立50周年記念ピンバッジをプレゼント

どこの政府からも、企業からもいっさいの援助をうけずに50年間、世界中のあらゆる環境破壊を解決に導いてきたグリーンピース。
そのすべてを可能にしたのは、地球の未来をまもりたい、子どもたちに美しい環境を残したいと願うサポーターの皆さまのご支援です。
改めて心より感謝申し上げます。

このたび、ささやかながら記念のピンバッジを作成しました。
本年10月1日までに、お振込・コンビニエンスストアでの払込・クレジットカード決済で¥3,000以上のご寄付をくださったサポーターの皆さまのうち、抽選で200名様にプレゼントさせていただきます。抽選結果は発送をもって替えさせていただきます。

グリーンピースへのご寄付は下記QRコードから、もしくは郵送でお届けしたNewsletterに同封の払込取扱票にてお願いいたします。
ピンバッジのプレゼントをご希望でない方は、恐れ入りますがsupporter.jp@greenpeace.orgまでその旨をご連絡ください。
お手数をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

Member of Greenpeace Japan office

吉野良子

渉外担当マネージャー、大口・遺贈寄付担当兼務。
子どもたちに安心して暮らせる社会と自然を残してあげるために、システムチェンジによる問題解決に貢献したい、と入職。政府や企業からの財政支援を受けないからこそ、信念を曲げずに活動できるグリーンピースとそれを支える寄付者の方を誇りに思っています。温泉と美味しい物が大好きなワーキングマザー。

サポーター窓口より

担当:金海・田中

グリーンピースがとりくんでいる環境問題は、気候変動、エネルギー、プラスチックごみなど多岐に亘ります。ニュースレターやウェブサイトを見て疑問に思ったこと、わかりにくいことがあったら、お気軽にサポーター窓口までおたずねください。欄外に連絡先を記載しています。お待ちしております。

アンケート

サポーターの皆さまご自身や皆さまのご意見をよりよく知ることで、グリーンピースの今後の活動の参考とさせていただきたく、アンケートを実施しております。ご回答にかかるお時間は2〜3分程度です。
二酸化炭素排出量削減の観点から、今後のNewsletterの受け取り方についてもお尋ねしています。
ひとりでも多くの皆さまのご回答をお待ちしております。

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