こんなにプラスチック危機へ注目が集まっているにもかかわらず、海のプラスチックごみは増え続けています。このままでは、20年後には現在の約3倍の量に増えると予測されています。
さらに、使い捨てプラスチックがもたらす影響は、海の汚染だけではありません。
使い捨てプラスチックの99%は化石燃料からできていて、その生産から廃棄までには、日本が1年間に排出するより多くの温室効果ガスが排出されています。*
このままのペースでプラスチックの製造が増えれば、2050年には温暖化を1.5℃までに抑えるために許された温室効果ガス排出量の10%以上をプラスチックだけで出すことになるとも予測されています。*
プラスチックは、海を汚染して動物たちの命を奪うだけでなく、気候変動を加速させる温室効果ガス排出の原因でもあるのです。
「プラスチックをなるべく減らそう」
そうやって気づいた人から努力しても、どれだけボランティアがごみを拾っても、世界中で1日に何億個も使い捨てられている飲み物やお菓子のパッケージが減らなければ、プラスチック危機を終わらせることはできません。