1位 イオン
業界を率いる日本最大級のスーパーマーケット。本社千葉県。401店舗。
業界でいち早く調達方針を導入したイオン。
持続可能性では、サステナブル・シーフードを調達するための対策は充実。
トップ独走中のイオンですが、絶滅危惧種の取り扱いは他社と横並び。
家庭で食べるお魚の7割がスーパーで購入されています。
お魚の減少... 海の問題解決のカギを握るのはスーパー。
日本の現状を調べてみました。
2016.11実施結果 ※2017.1 情報修正
サステナブルな仕入れ方針の有無、適応範囲、社会的な責任
調達方針の中身、扱ってはいけない魚を見わける基準
サステナブル・シーフードを牽引するための取り組み
漁獲されてから消費者に届くまでの経路が特定できるか。違法漁業や強制労働に関与していないか。
マグロやウナギなど絶滅危惧種の販売
業界を率いる日本最大級のスーパーマーケット。本社千葉県。401店舗。
業界でいち早く調達方針を導入したイオン。
持続可能性では、サステナブル・シーフードを調達するための対策は充実。
トップ独走中のイオンですが、絶滅危惧種の取り扱いは他社と横並び。
毎日低価格(Everyday Low Price)をスローガンにする米ウォルマートの子会社。全国に店舗展開。本社東京都。342店舗。
世界最大のスーパーである親会社のウォルマートの調達方針あり(英語のみ)。
#Bad持続可能性では、仕入先に「サプライヤー基準」の遵守を求めているものの、それを満たしている商品の割合については把握できていない。仕入先に任せるのではなく、責任をもった調達を求めます。
組合員が出資・運営する、消費者による協同組合。関東で展開。コープ154店舗およびコープデリ。
明文化された調達方針あり。資源への配慮、漁業者と消費者を繋ぐ取り組みをおこなっています。
#Badトレーサビリティの得点が低く、改善を望みます。ネット事業に比べ、実店舗で取り扱う商品は、市場を経由しているため調達方針が反映されているか不明確。
イトーヨーカドー174店舗、ザ・プライス10店舗。関東を中心に全国的に展開する、日本最大級のスーパー。
生物多様性や資源について配慮するための調達方針を一般に公開。課題は多いものの、サステナブル・シーフードを目指したイニシアチブは充実。
#Bad持続可能性はまさかの0点。「生物多様性や資源に配慮する」と調達方針でいいつつも、買い付けする際の具体的な基準はなし。
近畿・中部地方で店舗展開。本社和歌山県。オークワ157店舗。
明文化されていないものの、トレーサビリティの明確な水産物のみ扱うなど、調達方針あり。
#Bad持続可能性の得点率が低い。サステナブルでない魚を取り扱わないための明確な基準の設定を求めます。
北海道と東北地方を中心に店舗展開。本社北海道。フレッティ・ラルズマート他17店舗、ビッグハウス・スーパーアークス31店舗、スーパーチェーン志賀他24店舗。
明文化されていないものの、地産地消で環境や資源に配慮するなどの調達方針あり。
#Badサステナブルでない魚を取り扱わないための基準はほぼなし。トレーサビリティの取り組みの改善を求めます。
東海・関東地方を中心に展開。本社愛知県。大型総合スーパーアピタ98店舗、小型中型のピアゴ118店舗。
明文化されていないものの、調達方針あり。買い付ける際には持続可能性を心がける姿勢あり。
#Badトレーサビリティは0点。知らないうちに、強制労働や違法漁業など倫理的に問題がある商品を消費者に提供しないためにも、魚がとられてからお店に並ぶまでの経路をたどれるように対策を求めます。
近畿・北陸・東北地方で店舗展開。本社滋賀県。平和堂162店舗。
調達方針はなし。イニシアチブについて、サステナブル・シーフードの調達を目指し、仕入先に情報公開を求める姿勢あり。
#Bad全体的な底上げが必須。特に持続可能性とトレーサビリティの項目の改善を求めます。
近畿地方と首都圏で展開。本社は大阪と東京の二箇所。ライフ261店舗。
絶滅危惧種のヨーロッパウナギ、アメリカウナギの取り扱いなし。
今回は点数が獲得できないことを覚悟し参加した姿勢について評価します。
サステナブル・シーフードを取り扱うためには調達方針が必須。調達方針の改善を求めます。
近年、九州地方で合併吸収を行い西日本で勢力を拡大。本社広島県。ゆめタウン63店舗、ゆめマート30店舗。
絶滅危惧種のヨーロッパウナギ、アメリカウナギの取り扱いなし。
今回は点数が獲得できないことを覚悟し参加した姿勢について評価します。
サステナブル・シーフードを取り扱うためには調達方針が必須。調達方針の改善を求めます。
関東地方を中心に店舗展開。本社東京。マルエツ・マルエツプチ・リンコス291店舗。
絶滅危惧種のヨーロッパウナギ、アメリカウナギの取り扱いなし。
今回は点数が獲得できないことを覚悟し参加した姿勢について評価します。
サステナブル・シーフードを取り扱うためには、包括的な調達方針が必須。調達方針の改善を求めます。
関東地方を中心に展開。本社埼玉県。ヤオコー150店舗。
絶滅危惧種のヨーロッパウナギ、アメリカウナギの取り扱いなし。
今回は点数が獲得できないことを覚悟し参加した姿勢について評価します。
サステナブル・シーフードを取り扱うためには調達方針が必須。調達方針の改善を求めます。
本社大阪府。100強の店舗を主に関西・関東地方に展開。
イズミヤ様
約100 店舗を展開する企業として回答しないという選択は、消費者にとって、もっとも残念な対応です。
海の資源によって利益をあげる企業は、海の生態系破壊や水産業界でおきている人権問題などと無関係ではありません。企業の社会的責任を全うするためには、問題意識を持ち、海にも人にも優しい調達を目指して、適切かつ迅速な対応をとるべきです。
また、御社を信頼して買い物をする消費者がサステナブルな商品を選べるように情報の開示を求めます。
本社岐阜県。東海地方を中心に北陸・関西地方にも店舗展開。バロー238店舗。
バロー様
200店舗以上を展開する企業として回答しないという選択は、消費者にとって、もっとも残念な対応です。
海の資源によって利益をあげる企業は、海の生態系破壊や水産業界でおきている人権問題などと無関係ではありません。企業の社会的責任を全うするためには、問題意識を持ち、海にも人にも優しい調達を目指して、適切かつ迅速な対応をとるべきです。
また、御社を信頼して買い物をする消費者がサステナブルな商品を選べるように情報の開示を求めます。
本社愛媛県。四国・中国地方を主に95店舗展開。
フジ様
100店舗近く展開する企業として回答しないという選択は、消費者にとって、もっとも残念な対応です。
海の資源によって利益をあげる企業は、海の生態系破壊や水産業界でおきている人権問題などと無関係ではありません。企業の社会的責任を全うするためには、問題意識を持ち、海にも人にも優しい調達を目指して、適切かつ迅速な対応をとるべきです。
また、御社を信頼して買い物をする消費者がサステナブルな商品を選べるように情報の開示を求めます。
アンケート参加を辞退した企業は、3社ありました。売られているお魚がサテスナブルかどうかを知りたい消費者にとって、とても残念な結果です。絶滅危惧種の取り扱いに→もっと読むついて、コープネット事業連合は太平洋・大西洋クロマグロも扱わないと回答、日本でも少しずつサステナブル・シーフードの広がりを感じられる良い動きがありました。
ロンドン・リオ五輪ではサステナブル・シーフードの提供が話題になり、日本は次の開催国として世界の注目が集まっています。世界の期待に応えるためには、→もっと読むサステナブルな東京五輪を目指す取り組みを加速しなければ間に合いません。類まれな魚食文化を持つ国として、世界最大クラスの魚介類消費国・輸入国として、サステナブル・シーフードへの理解と需要を高める時が訪れています。
ランキングVol.5(2015年実施)では、絶滅危惧種の取り扱い状況に進展がありました。イオンが産卵期の太平洋クロマグロの取り扱いを削減、西友がアメリカウナギの取り扱いを中止しました。
ランキングVol.4(2014年実施)では、イオンとイトーヨーカドーがサステナブルな調達の基礎となる調達方針を明文化し一般に公開。大手スーパーが業界を先導するステップとして、高く評価できる内容でした。
海の生態系や働く人々に
やさしい方法でとられた水産物
海の生きもののバランス(生態系)を壊す漁業をし
つづけると、海からお魚がいなくなってしまいます。
乱獲の背景でおきる人権問題も深刻です。
サステナブル・シーフードを売るべき理由>
スーパーの鮮魚売り場は、「将来絶滅するかもしれない魚」の展示場になっている。専門家の指摘を聞いたとき、私は凍りつきました。
なぜなら、そんな事実は今まで誰も教えてくれず、自分が知らない間にこの問題に加担していることを知ったからです。
大事なのは、私たちが日常的に食べている魚についてまず「知る」こと。そのもう一歩先に、買う選択/買わない選択を通じて、魚の未来を守ること。1人の100歩より100人の1歩が社会を変える力を持っています。 Be the change!
末吉里花(すえよし りか)
一般社団法人エシカル協会代表理事/
フリーアナウンサー
「サステナブルなシーフードを
もっと増やして!」
あなたのメッセージを伝えましょう!
※イズミは問い合わせフォームなし。
お客様問い合わせ専用ダイヤル 0120-872-123
あなたも参加しませんか?
日本で「サステナブル・シーフード」を
スタンダートに!豊かな海を守ろう!
欧米では、サステナブルなお魚への
消費者ニーズが高まっています。
「マグロを守る」video
お魚がお好きな方必見です。
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*1 FAO ” The State of World Fisheries and Aquaculture 2016”
*2 水産庁平成28年度魚種別系群別資源評価
*3 Fonteneau A, Chassot E, Bodin N (2013). Global spatio-temporal patterns in tropicaltuna purse seine fisheries on drifting fish aggregating devices (DFADs): Taking a historical perspective to inform current challenges.
*4 Pramod et al. (2014) Estimates of illegal and unreported fish in seafood imports to the USA